奈良ひとり旅~③後編(飛鳥編その2) [奈良]
石舞台古墳から、ぎゅうぎゅうなバスに乗って向かったのは、
伝板蓋宮跡。
「伝」というのがミソですが(笑)。
世に言う、「大化の改新」の舞台。
こちらもまた不案内で、たんぼの真ん中にひっそりと遺っていました。
その不案内さがまた、飛鳥のすごいところなのかな?
遺跡なんてあって当然、というような…。
平城京に移るまで、何回も遷都したり、
また同じ所に戻って違う名の都を作ったりしていたようで、
同じ場所から何層かの遺跡が出ることもあるようです。
伝板蓋宮跡の上にも、飛鳥浄御原宮跡が重なっているそうです。
さあ、ここからまた歩くぞー!
謎の遺跡、酒船石。
祭祀に使われたのではないか、と言われています。
小高い丘の上にあり、表面に削られた筋を伝って、
水が丘の下に落ちるようになっているんだとか。
少し離れた所に、溝の礎石の跡が遺っていました。
そして、丘の下にはまた謎の石造物。
発見されて記憶に新しい、亀型石造物です。
ついに来たー!o(>▽<)o(興奮)
上の酒船石から水が流れて来て、
重要な儀式が行われたのではないか?と言われています。
こちらは、周りの敷石まで、そのままの状態で遺っているんだって。
ここでどんなことをしていたんだろう?
としばし思いを馳せてみたり。
ちょうど誰もいなかったので、この空間独り占めです。
いやー!ワクワク楽しいぃぃっ!!
感動を噛み締めながら、近くの『眞神荘』へ。
ここは、飛鳥の古い民家を利用した施設で、
庭を見ながらお茶もいただけます。
一服したら、歩いて飛鳥寺へ。
この辺りは割と見所が近くて助かりました(笑)。
飛鳥寺の、通称飛鳥大仏。
教科書や資料集で見覚えがある方も多いのでは。
鞍作止利作の、有名な仏様。
中宮寺の半迦思惟像もそうなんですが、微かに笑みを浮かべた表情。
北の東大寺の大仏さまとは違う顔立ちなんですね。
古い仏像の顔立ち。
私はこちらのお顔の方が好きかも。
住職のお話では、元は国宝だったんだそうです。
ある時、「国宝の数が多いから減らそう」という国の意向で、
現存最古の仏像ながら、修理されたものとして重要文化財に格下げになったんだそう。
まあ、枕詞が違ったとて。そんなの関係ねぇ!って感じですけどね。
古いものが遺っているということ自体が素敵なのです☆
周辺には、蘇我入鹿の首塚も…。
板蓋宮で切られた首を葬ったのだとか。
後で気づいたのですが、離れていると思っていた飛鳥坐神社が近かったらしい…。
主祭神が「事代主命」なんです。
どうして、ここで…?と興味があったのですが。
この神社は奇祭で有名なんですね。
古事記なんかもそうですが、古人はそちらの方、おおらかようだったようで(^^;
さ、バスの時間。
今度は甘橿の丘へ向かいます。
これくらいの時間から、駅方面のバスは殺人的混雑。
なんせ、1時間に1本。山手線のラッシュなんて目じゃないです(^^;
甘橿の丘からの眺めです。
大和三山が見られました(^ー^)
右が天ノ香具山で、真ん中奥が耳成山~。
そして、左に畝傍山。
1枚に収まらず、ちょっと残念(^^;
この丘から、時の権力者蘇我氏は飛鳥地方を見渡し、
大和三山を眺めていたのですね。
あじゃさん
遅ればせながら、「nice!」をありがとうございます。
by ゆっきー (2008-10-24 00:53)