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「オーデュボンの祈り」 [本]

オーデュボンの祈り

オーデュボンの祈り

  • 作者: 伊坂 幸太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/11
  • メディア: 文庫







会社を辞めた後、コンビニ強盗をし損ねた伊藤。
こんなヤツが警察やっちゃいかんだろ!というような
城山という元同級生の男に追われるうち、轟という男に拾われる。



そして、連れて行かれた先は。
仙台沖にあるという、荻島。
支倉常長が西洋文化を持ち込み、
国が鎖国を解くと同時に外界との行き来を絶っていて、
出入りするのは轟だけ、という島。
他の島民は、外の世界を知らない。






未来を知り、人と会話をするカカシ、優午。
人を撃ち殺すことを許された、桜。





知り合いになった日比野と島を歩くうち、
個性的な住民達と出会い、
様々な事件に遭遇する。






ある夜、優午が殺された。
そこから大きく物語りは動き始めます。






関係なさそうな点が、最後にひとつの線になる。
やられた!と思いました(笑)。




そして、繰り返し出てくる言葉があります。





「この島に足りないものは何だろう?」





外の人間が持ってくると言い伝えられ、それを待ち望んでいた島民たち。
これも、わからなかった…。
わかったときは、うぅ、悔しい!と思いました(笑)。
「死神の精度」をちょっと思い出しました。




カカシを作った人間の無念と願望。
優午の死んだいきさつ。それに絡み合うひとつひとつの真実。
「オーデュボンの祈り」、というタイトルの意味…。
深い…深いです。




アメリカで起きた、リョコウバトの大虐殺の話が鍵となっているのですが、
これはウソのような実際の話だそうです…。




ネタバレしてしまうと、謎解きの楽しみを奪ってしまいそうなので、
このへんで(^^;




オーデュボンの祈り      








↑ 単行本の表紙。
優午はこんな感じで立っていたんでしょうか。



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コメント 2

雅子

気になってたんですよ、この本も。
面白そう!
読んでみますね。
by 雅子 (2007-08-05 02:35) 

ゆっきー

雅子さん
ちょっと厚い本ですが、
先が気になってどんどん読み進めちゃいます(笑)。
by ゆっきー (2007-08-05 22:42) 

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